あの頃の私への手紙
少年野球のチーム選び 体験会で見てほしいこと
下校時刻の、小学校の校門。
「体験会、やってまーす。よかったら来てくださいねー」
何百枚も刷った お知らせのビラを、ランドセルの列に 配っていました。
——10年前の、私です。
一人来てくれたら、成功。
二、三人来てくれたら、大成功。
そんな時代の 部員募集の話と、いまの話を、書いてみます。
でも、この記事で一番伝えたいのは 「募集方法」ではありません。
本当に見てほしいのは、体験会のイベントではなく、そのチームの日常です。
私は10年近く、「募集する側」に いました。
だから、裏側も 知っています。
ビラ配りの時代 何百枚配って、体験会に一人
私が少年野球の世界に入った頃、部員募集といえば、ビラ配りでした。
学校に許可をいただいて、
下校時刻に合わせて、
来られる保護者で 校門に並ぶ。
原稿を作って、印刷して、カットして、
「お願いしまーす」と、営業です。
笑
それだけやって、体験会に来てくれるのは、一人か、二人。
正直に書くと、労力の割に、効果がほとんどなかった。
でも、無駄だったとは、思っていません。
「チームのために、やれることをやった」という時間は、配った保護者同士を、少しだけ 仲良くもしてくれました。
ただ、ですね。
この「保護者が がんばる 募集」が、そのまま、
「野球の親は 大変そう」という空気に つながってしまう。
ここが、いちばんの ジレンマでした。
ちなみに あの頃、結局のところ 部員数を集めて チームを繋いでくれたのは、兄弟児でした。
お兄ちゃんの応援に来ていた弟が、
グラウンドの隅で遊んでいるうちに、ボールを追いかけ始める。
(うちの次男が、まさに それです。)
兄弟児が入ってくれるチームには、いい循環が 生まれます。
経験者の親御さんが、チームを支えてくれるからです。
いまの主流は、SNS
今、部員募集に効果があるのは、インスタグラムです。
投稿が頻繁にされているチームは、やっぱり 活気があります。
ホームページやSNSを整えたら、体験会への反応が、目に見えて 変わりました。
何百枚のビラより、届くんです。
うちのチームの運用は、この3つ。
- 得意な保護者に任せる。その代わり、他の業務を免除する。(「できる人ができることをやる」方式です)
- 顔出しNGのご家庭への配慮は、絶対。(体験会に参加されたご家庭も含めて)掲載前の確認は、手間を惜しまない。
- 子どもの笑顔と、真剣な眼差し。この映像に勝る勧誘は、ないと思っています。
——これから探す側の方へ。
インスタが活発なチームは、「見せられる日常がある」チームでも あります。
ただ、それも入口。この後の「普段の顔」まで、ぜひ見てください。
体験会は「よそゆきの顔」 本当の姿は、普段の練習に
体験会に来てくださる方は、少しでも、興味を持ってくださっている方。
だから、全力で 歓迎します。
(ちなみに、うちの次男は体験会の常連すぎて、コーチに「体験は5回までよー」と笑われていました。何度でも、来ていいんです。)
ただ、これから入る側として言うと。
体験会は、チームの「よそゆきの顔」です。
普段の練習を見学する方が、よっぽど、そのチームが 見えます。
指導者の 声のかけ方。
上級生の 下級生への接し方。
保護者席の 空気。
子どもが叱られている場面も含めて、見ておいて いいと思います。
結局、いちばんの部員募集は「チームの中身」
ビラも、SNSも、体験会も、入口にすぎなくて。
結局、いちばんの募集力は チームそのものでした。
監督の フレンドリーさ。
「監督の器以上のチームにはならない」と よく言われるそうです。
誰かを責める言葉ではなくて、それだけ 監督さんの人柄がチームの空気を作る、ということなのだと思います。
私自身、「入る側」として、忘れられない瞬間があります。
ある体験会で、球審をされるお父さんが、マスクをつけていなかった。
「低学年の練習だから」と。
それを見た監督が、すぐに、注意したんです。
——この監督は、いい。
そう思って、入部を決めた理由の 一つになりました。
(マスクにこだわるのは、以前、球審の方に打球が直撃する事故を目の当たりにしたからです。)
体験会は「よそゆきの顔」と書きましたが、
こういう瞬間にだけは、チームの「本当」が、ぽろっと 見えたりします。
保護者の、いい空気。
親が楽しそうなチームは、外から見ても、ちゃんと わかります。
親の負担が、できるだけ少ないこと。
(このあたりは、過去の記事(善意で回るチームの限界)に書きました。)
そして、勝ちに行くこと。
子供たちは、やっぱり 試合に勝つ喜びも 味わいたいものです。
勝つことだけが全てではないけれど、
「勝つために努力しているチーム」は魅力があります。
これから、チームを探すお母さんへ
逆の立場——「入る側」の実用メモも、置いておきます。
- 仮入部ができるなら、少し通ってみる。体験1回で、決めなくていいんです。
- 名前入りの用品は、あわてて注文しない。リュックやユニフォームは、返品できないことが多いです。
- 親も頑張れるか、見極める。入部すると、家族の生活が変わります。ここは、きれいごと抜きで。
そして最後は、出会いと、タイミング。
チーム選びに、正解表は ありません。
部員が少ないと、試合が できません。
だから、部員募集は、本当に大切です。
でも、募集の工夫よりも、もっと大切なもの。
希望を胸に、入部した日の気持ち。
子供も、親も。
あの日の気持ちを忘れない。
いいご縁がありますように。
※ このブログは「我が家の場合」の振り返りです。特定の個人・チーム・指導者を批判する意図はありません。
※ よかったら、また、読みに来てください。


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