タイプの違う兄弟を野球で育てる 最強の兄と、運動が苦手だった弟(まとめ)

上の子と下の子が全然違って、つい心配になる。
この記事は、そんなお母さんに向けて書いています。

体が大きくて活発な兄と、運動が苦手で気の小さかった弟。同じ家で、同じものを食べてるのに、二人は違いました。
兄が野球と出会った頃から、二人が別々の道を選んだ中学まで、あの頃の私に言いたかったことを添えてお伝えします。

兄の入口 「俺は、サッカーは、しない」

長男は、小さい頃からとにかく活発な子でした。
最初に憧れたのは、野球ではなくサッカー。ご近所に本物のサッカー選手がいて、「毎日ボールに触ってる?」と教えてもらった日から、家族でボールを蹴っていました。

ところが、サッカーの体験会で、コーチが冗談で言った一言を、長男は本気にしました。
帰り道の横断歩道で、「俺は、サッカーは、しない」。
サッカーボールは、そのまま空気が抜けていきました。

あの頃の私に言うなら。
子どもの進む道は、親が用意した入口からは入りません。冗談みたいな一言で決まることもあります。だから、決めた道より、「毎日ボールに触る」だけ守れていれば、それでよかった。

→ サッカーから野球へ 「俺はサッカーはしない」と幼稚園児が決めた日

弟の幼少期 「行ってこーい」

次男は、兄と全く違うタイプでした。
体を動かすのを面倒がる。友達に意地悪されてもついていく。すぐグズグズする。気が小さくて、新しい場所が苦手。

「人の子はすごいねー」と褒めながら、なんでうちの子はできないんだろう、と落ち込む日もありました。

そんな次男を、幼稚園の先生も、小学校の先生も、グラウンドの指導者も、叱らずに笑顔で送り出してくれました。
「行ってこーい」

あの頃の私に言うなら。
その子は、その子のスピードで育ちます。それを分かってくれていたのは、私ではなく、周りの大人たちでした。お母さん一人で、変えようとしなくていい。

→ 「行ってこーい」がくれた安心

弟が野球へ グラウンドの隅にいた子が、キャプテンになるまで

兄の送迎に連れて行っても、次男はグラウンドの隅でゲーム機。野球には、まるで興味がありませんでした。
変えてくれたのは、周りのお父さんたちでした。柔らかいボールで遊んでくれて、下手なのに褒めてくれる。
そのうち自分からキャッチボールをしたがるようになって、1年生の夏、「お母さん。僕も野球したい」。

——野球のサポートがプラス3年か。
心の中でそう思ったことは、いまも秘密です。

バットにボールが当たらない。足も速くない。エラーもする。
それでも6年生で、次男はキャプテンになりました。

あの頃の私に言うなら。
「向いていない」と決めるのは、まだ早い。グラウンドの隅でゲームをしながら、この子は、ちゃんと見ていました。

→ 運動が苦手だった弟が、少年野球チームのキャプテンになるまで

兄と弟 「あいつ、なかなか、やるやん」

次男を変えたのは、私の声かけではなく、兄の背中でした。
兄の背中は、母がどんなに声をかけても変わらなかったことを、変える力がありました。

兄からのダメ出しは、母の10倍ありました。
それでも、弟がキャプテンとしてリーグ優勝をした試合のあと、兄がぽつりと言いました。
「あいつ、なかなか、やるやん」

あの頃の私に言うなら。
私にできないことが、兄と弟の間にはありました。母が、全部やろうとしなくていい。きょうだいは、親が手を出せない場所で、お互いを育てています。

→ 兄弟で野球 みんなちがって、みんないい 兄の背中が、弟を変えた

別々の道 中学で、違うチームを選んだ

中学に上がる時、二人は違うチームを選びました。
兄は、家から離れた、勝つために本気のチームへ。
弟は、家から通いやすい、フレンドリーなチームへ。

あの頃の私に言うなら。
兄と同じ道を、弟に用意しなくていい。親は材料を集めて、一緒に悩んで、一緒に見学する。最後に歩くのは、その子自身。だから正解は、その子が作ります。

→ 中学野球は硬式か軟式か 兄と弟、違うチームを選んだ我が家の話

野球に対する向き合い方は 子どもに任せる

うちは両親ともに野球をやっていないので、プレーに関して偉そうなことは何も言えないのです。
だから、それぞれ全力でサポートする。それだけでした。

ただ、怠慢プレーが見てとれた時。ダラダラして、無駄に時間を過ごしている時。
そういうことは私でも分かるので、そこは兄にも弟にも、ガツンと注意してきました。
そこだけです。

野球の中身は、それぞれに任せる。野球の外の姿勢だけは、二人とも同じ物差しで見る。

いま それぞれの場所で

兄は寮のある高校で、弟は地元で、いまも野球を続けています。

実力の差はあっても、二人は自分にないものを、相手が持っています。それが、ほどよい刺激になっているようです。
前はよく厳しいことを言っていた兄が、寮に入ってから、弟に優しくなりました。
二人が笑って話しているのが微笑ましいです。

そこに比べる意味はないですよね。全部 正解にしていけばいい。

※ このブログは、特定の個人・チーム・指導者を批判する意図はありません。すべて「我が家の場合」の振り返りです。

※ よかったら、また読みに来てください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました